世界規模で利用が広がる日本発アプリ「LINE」を生み出したチーム――LINE株式会社

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あなたは「LINE」を使っていますか? LINE株式会社の無料通話・無料メッセージアプリ「LINE」は、若者を中心に爆発的に普及。サービス開始から1年強で、全世界の登録ユーザー数が5000万を突破し、その急成長ぶりが注目されています。

ベストチーム・オブ・ザ・イヤー実行委員会では、世界規模で拡大するサービスを作り出すLINEチームのチームワークを評価しました。開発秘話やチームワークについて、ウェブサービス本部 稲垣あゆみさん、マーケティングコミュニケーションチーム 金子智美さんに伺いました。

続々増えるユーザー

現在、LINEを使っている人は世界で5500万人を超え、日本では3000万人が利用しています。サービス開始から1年強でこれほど多くの人たちに支持されている理由は2つです。

1つは「通信キャリアや端末を問わないこと」。アプリをインストールすれば、相手とすぐにチャットが始められる手軽さが売りです。もう1つは「無料通話」。インターネット電話としても活用でき、パケット通信料の定額サービスに加入していれば、課金なしで電話ができます。

「スタンプ」と呼ぶチャットで使う絵文字をラインアップし、カメラ機能もあります。手軽に楽しくチャットと通話ができる点が受け入れられています。

最初からうまくいっていたわけではなかった

BTOY2012_LINE_inagaki大人気のLINEですが、開発メンバーによると、サービス開始時には成功を確信していたわけではありません。

発表当初は今のLINEとは違い、文字を送信するだけのシンプルなものでした。メッセージングサービスは、周囲の知人が使っていないと面白くないサービスです。最初は利用者数が思うように伸びず、みなさんが思っているよりもつらかったです。

“メッセージングだったらLINEだよね”っていう雰囲気を作り出せないと、サービスとして生き残れません。プロモーションしやすくするために、LINEの特徴を早く作り出さなければいけなかった。そこがチーム全体で一番つらい時期でした。リリース時は販売側から、“何を売りにすればいいんですか!?”と怒られていました(稲垣さん)

LINEの大成功は最初からあったものではありません。

小さな機能改善を繰り返し、プロモーションも試行錯誤してきました。始めは失敗もかなりありましたね。(金子さん)

失敗を乗り越えるモチベーションとなったのは、「世の中にないサービスを作りたい」という社員の思いです。 数多くのSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)がある中で、「こうしたらいいのに」というポイントをうまく盛り込み、多くの人に使ってもらえるサービスを作ろうとチーム内でビジョンを共有できました。

実は無料通話とスタンプ機能を追加したのは、製品販売から4カ月後です。必死に製品を開発していたら、これだけたくさんの人から支持していただけるサービスになった。あくまでも結果でしかなくて。最初からこうなるとは分かっていませんでした。(稲垣さん)

「LINE」スピードの裏には「LINE」

無料通話のサービスを開始後、タレントのベッキーさんを起用したテレビCMを開始したLINE。認知度が急速に上がっていったのはこの時期です。無料通話は話題になると想定していた一方、「スタンプがここまで話題になるとは思っていなかった」とのこと。

これらの機能改善は、ソーシャルメディア上のユーザーの声がヒントになりました。声を毎日拾って、全社員で共有しています。開発メンバーもアプリストアのレビューを毎日見て、問題を見つけたらすぐに対応しています。

良い評価も悪い評価もソーシャルネットワーク上で広まる点にあります。常にお客様の声を拾って対応する必要があり、スピードが求められます。

アンケートを取らなくても、ユーザーさんが感想を教えてくれるので、とてもありがたい環境ですね。社内全員がソーシャルメディアの声が大事という共通認識を持っており、偶然バグが見つかったら休みの日でもすぐに連絡が入ります。(金子さん)

BTOY2012_LINE_kaneko

LINEチームにスピード感は、LINEがもたらす

チーム内での情報共有は、LINEを使っています。

LINEにいろいろなグループを作って、メンバーと連絡しながら、全員で仕事をしています。リリース前のテスト環境からずっとLINEで話し続けており、休みがないんですよね。LINEチームにスピード感があるのは、LINEのおかげ。(稲垣さん)

社内では、情報共有のための会議はしません。会議は何かを決めるとき開きます。定例の会議はなく、普通の会社より会議は少ないそうです。LINEですでに情報共有ができているからこそ、業務スピードが増すようになっています。

マネージャー層の意思決定がとにかく速い。現場と同じかそれ以上の知識があるので、現場判断とのかい離はほとんどありません。スピーディに意思決定できる環境も大きいです。(稲垣さん)

普通は、マネージャーで意思決定が止まることが多いと思うのですけど、逆に上からどんどん指示があるから、追いつかなきゃって。(金子さん)

その状況は、チームメンバーに柔軟性を求めます。それが会社のスピーディな意思決定にも対応できるようになる。「チームメンバーは戦友」(稲垣さん)というわけだ。

目指せ1億ユーザー

BTOY2012_LINE_inagaki&kaneko利用者数が急拡大するLINEの次の目標はどこにあるのでしょうか。

2012年末までに世界で1億ユーザー達成を目指しています5000万人を達成したときに、「祝5000万ユーザー! 目指せ1億!」という目標がその場で掲げられました。達成を祝う間もないスピード感でしたね(笑)。(稲垣さん)

LINEでは、あまり先の目標をタテずにビジネスを進めます。先の目標を立てても、1年後にどうなっているか分からない。それよりも目の前の状況に合わせて最善を尽くすスタイルなので。「3カ月以上先は未来だ」って、よく言っていますね。(稲垣さん)

常にビジネス環境が変わるため、目標設定も柔軟にしている。例えばサービスが世の中に出ることを「ファーストステップ」、ユーザーが増え、サービスが定着した段階を「セカンドステップ」ととらえて、目標を設定する。現在は「サードステップ」。LINEというプラットフォームを生かし、何がユーザーさんと一番親和性が高いかを見るために、いろんな機能を追加している段階です。

新規開発をしていく一方で、ユーザーさんが急増している時期なので、安定性や質の向上を大事にしています。みなさんに使っていただくプラットフォームとして信頼性を高め続けていきます。(稲垣さん)

新たなステージへと突入していったLINE。これからもますます目が離せません。

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