高校生が「チームワーク」を発揮して考え出した「これからの働き方」──学生向け「ビジネスチームワーク体験プログラム」

高校生が「チームワーク」を発揮して考え出した「これからの働き方」──学生向け「ビジネスチームワーク体験プログラム」
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仕事で必要なチームワークを身につける高校生向けプログラム「ビジネスチームワーク 体験プログラム」
2014年12月14日(日)に開かれた第1回で「いいチーム」について学んだ後、約40日間をかけて「2020年、私たちの働き方をデザインしよう」というプロジェクトに、チーム一丸となって取り組んできたみなさん。彼女たちが見つけ出した答えとは?
2015年1月24日(土)に開かれた第2回の模様をお届けします。


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▶1限目:40日間の振り返り

ベスト・チーム・オブ・ザ・イヤー実行委員会の椋田さんの挨拶から始まります。

「前回から1ヶ月ぐらい経って、間にクリスマスやお正月を挟んでのワークだったので、どうなるかなと思っていましたが、みなさんのサイボウズLiveの書き込みを見ていると、すごく活発に書き込まれていたので、『どういう発表ができあがるのかな』と楽しみに見守ってきました。今日は、まずこの1ヶ月で自分達がどんなことを学んだのかを振り返っていただいた後で、7分間の発表を聞かせていただきたいと思います」(椋田さん)

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「いいチーム」を作るために、自分ができることを考える

“この約40日間でチームとしてどんな働きをしたか、プロジェクトを通して「いいチーム」とはどんなものだと捉えたか”について、15分間でチームごとに振り返り、各チームの代表者に発表してもらいました。

・チーム「GARBO」丸田 彩夏さん
「一番よかったのは、『情報を共有した上で、全員で積極的に話し合えたところ』です。期日を意識できたところと、役割分担がうまくできたところもよかったと思います。GARBOにとっていいチームとは、『相手の意見を尊重した上で、言いたいことを言い合えるチーム』だと思います」

・チーム「みそスープ」朝比奈 侑香さん
「当初の目標が『実行力を高める』だったのですが、ギリギリまでテーマが決まらなくて、今後の目標にしていきたいなと思います。いいチームを作るために、『情報の共有を意識して進めてきて、サイボウズをうまく活用できたところがよかった』のではないかと思っています」

・チーム「ちびっ娘JAPAN」神村 侑里さん
「『期日に余裕をもって提出することができたこと』がよかったです。私自身、もう少し積極的に参加することが必要だったなと反省しています。私たちにとっていいチームとは、『自信を持っていながら協調性もあり、先を見通す力のあるチーム』です」

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前回学んだ“チームワークを発揮するために必要な5つのポイント”である「定義と共有・役割分担・自立性・進捗管理・実行力」について、しっかりと意識しながら、プロジェクトに取り組めたことが伺えます。くじ引きで順番を決めた後、いよいよプレゼンの時間です。どんな発表になるのでしょうか?

▶︎2限目:成果発表

各チーム7分の持ち時間で、プロジェクトの成果を発表してもらいます。

1組目:横浜市立みなと総合高等学校のチーム「みそスープ」

テーマは”男女平等”。プレゼンの中で“みんなで考えましょう”というスタイルをとり、「みなさんは今の日本の社会は男女平等になっていると思いますか?」とナレーター役が投げかけるところからスタートします。

“今の日本は男女平等だと思うか”という質問に対して、約7割の人が男女平等だと思わないと回答しているという調査結果を提示した上で、その原因は「育児休暇をとって子育てをするのが主に女性に限定されているところにある」としました。
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「1980年から2013年にかけて、共働き世帯数は約500万件も増えているにもかかわらず、男性の育児休暇の取得率の増加は、ここ4年で1%にも届きません。なぜ育児休暇をとって子育てをするのは女性が多いのでしょうか」と問題を提起します。

男性が育児休暇を取りにくい背景には、「パタハラ(パタニティハラスメント)や収入源としての役割、代替要員の不足」があると結論づけた彼女たち。
その解決策として提示したのが、3ヶ月という短い期間で男女ともに育児休暇を取得する「パパママ教育休暇」制度です。

・育児休暇のブランクが短く済むので、仕事に復帰しやすい
・代替要員の負担が精神的にも体力的にも軽減される
・男性と女性が平等に働き、平等に子育てができる
という3つのメリットも挙げ、すでにスウェーデンで実施されている制度なので、日本でも実現の可能性が高いと考えたのだそう。
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「このパパママ教育休暇が成功すると、2020年は男女が平等に働き、平等に育児が出来るので、社会全体が男女平等の国の実現に一歩近づくことができます」とプレゼンを締めくくりました。

データをもとに順序立てて話が進められ、説得力のあるプレゼン。
産休と育休で1年9ヶ月もの長い間、仕事に穴を開けるのはかなり不安が募ってしまうという学校の先生の声を聞き、将来自分がその立場になったら、短い期間で育休を取ることが理想的だと感じたのだそうです。

2組目:西武学園文理高等学校のチーム「GARBO」

フィクションのストーリー仕立てになっており、“憧れの旅館の従業員として就職したものの、長時間労働と休みが取れない忙しい日々の中で、次第に仕事を楽しいと思えなくなってしまった”という、主人公の悩みが打ち明けられます。

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そんな主人公を心配した先輩が、“あるサイト”の存在を教えてあげます。

「就職したときにカードをもらったでしょう?そこに書かれているIDさえあれば、いつでも簡単に利用できるわ。私も以前利用したことがあるけど、同じ悩みを持った人がいるって結構救われるのよね」、「このサイトなら場所も選ばないし、隙間時間を利用して使えるから、おすすめよ」とアドバイスをする先輩。

主人公はさっそくこのサイトを利用し、同じ悩みを持つ人たちががんばっていることを知り、「仕事場の仲間と、ネットの向こう側の仲間と、こんなに支えられていると思うと、まだがんばれる気がしてきました」と、元気を取り戻します。
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最後はナレーションが「この話はフィクションですが、話の中の仕事の過酷さや離職率は今の日本の現状です。日本は恵まれている国であるにもかかわらず、心を病む人が多い国です。近い将来、本当にこの制度を実現することができたら、もっと日本は体だけでなく心も健康な働きやすい国になると私たちは信じています」と語り、みんなで声を揃えて“日本のおもてなしに、おもてなしを”」というメッセージを残し、プレゼンを終えました。

匿名で利用できる業種別のサイトで心のケアをするという斬新なアイデアもさることながら、緻密に練られたストーリーや、大人顔負けのスライドの使い方など、プレゼンの組み立て方が秀逸だったチーム「GARBO」。勤務時間をどうにかするのは難しいけれど、メンタルケアなら新しい方法があるのではないかと思って、このテーマを選んだのだそうです。

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3組目:富士見中学高等学校のチーム「ちびっ娘JAPAN」

テーマは“女性が働きやすい環境”についてです。「世界男女平等度ランキング」で日本は104位と、先進国の中でかなり低いランクである現状を突きつけ、女性が働きやすい環境を整えるにはどうすればいいのか考えました。
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女性が働きにくい原因について3つの角度から分析し、
・個人の問題:仕事を休んでいる間に仕事の勘が鈍ってしまうこと、核家族化が進んで親に子供をみてもらえないこと
・会社の問題:育休後の女性を受け入れる風潮でないこと
・社会の問題:保育園数が少ないこと
が挙げられるとし、核家族化は個人の自由であり、待機児童は政府が取り組んでいることから、「育休後の女性の働きやすさ、つまり“仕事と育児を両立できる環境”を実現するために、社会の制度を充実させよう」という観点から、具体的な解決策が紹介されました。

その解決策とは、「小学校に入るまでの女性だけで構成されたプロジェクトチームを作り、育児休暇から復帰する女性には、復帰する1ヶ月前あたりから会社のプロジェクトに参加してもらう」というもの。

チーム内でのコミュニケーションは、原則的にオンライン。時間のあるときにチェックして、自分にできそうな仕事だけやるというのがポイントです。報酬をプロジェクト単位で1件につきいくらと会社側が設定しておくことで、育児が忙しくて仕事ができなくても、負い目を感じることがないようにとの配慮も忘れません。さらに、子育てをしている先輩社員にオンラインで相談できるので、育児休業後の女性がスムーズに社会復帰できるのだそう。

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会社にとっても、
・育児の経験から社員の視野が広がり、柔軟な発想ができるようになる
・仕事と育児と家事の両立を経験する期間を作ることで、復帰後の仕事の効率が上がる
・知識と経験を備えた女性社員を継続して雇用することによって、新入社員の教育にかかる時間と費用を節減できる
という3つのメリットがあることから、「このようなシステムを2020年をめどに取り入れることで、オリンピックの開催にともなって来日する外国人に対し、日本の女性の活躍をアピールできると思います」と語り、プレゼンを締めくくりました。

理想の女性像として、小さい子供がいながら育児と仕事と家事を両立している学校の先生という身近な人物を据えることで、ヒントを得て生まれたというこのアイデア。ダイバーシティの本質を見事に捉えた、素晴らしい発表でした。

4組目:専修大学松戸高等学校のチーム「自調自考」

彼女たちが着目したのは、“やりがいのある働き方”。達成感を得たり、成長を感じたりできる場を作るにはどうすればいいのかについて、発表されました。まず、「働くってなんだろう?」と考えてみたと言い、「働くとは、仕事をしてお金を得ることだが、お金のためだけに働いて楽しいのでしょうか?」と疑問を投げかけます。

「『何のために働いているのか』についての調査結果を見ると、“生活や家族のため、自由に使えるお金が欲しい、貯蓄するため”など、お金を稼ぐことを目的とする人がとても多くいる一方で、“自己実現のため、やりがいを得るため”と回答する人が少なく、私たちの理想とはかけ離れたものでした」と現実を嘆きました。
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そこで、やりがいを感じられる仕事をするためにはどうすればいいのか逆算をして、
「働きがいを得るには達成感や成長を感じることが必要」
   ↓
「達成感や成長を感じるためには、責任ある仕事で自分の意見が反映されることが必要」
   ↓
「責任ある仕事で自分の意見が反映されるには、意見を伝えやすい環境を作ることが必要」
というところに辿り着き、いくつかのアイデアを提示した上で2つの斬新なアイデアを出しました。

ひとつ目は「市場調査のためのアンケートを廃止して、一般人のアイデアを企業が買い取るという、新しい働き方」。ふたつ目は「コミュニケーションの円滑さや心のバリアフリーを目指すために、公用語を第二外国語にする」というアイデアです。

どちらも斬新すぎて長い説明が必要なので割愛しますが、「やりがいは自分たちで見つけるものであり、職場が与えてくれることではありません。今後私たちはやりがいについて積極的に向き合い、働きかけていくことが必要だと考えています」という結論が得られたことが、最も大きな成果だったのではないでしょうか。
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▶︎3限目:総評と結果発表

休憩を挟んだ後、サイボウズ株式会社の大槻さんから総評がありました。

「脱落するチームなく、ここまで辿り着けたことを、嬉しく思っています。仕事で必要になるチームワークは、まさに今回やってもらったことがちょっと複雑になるだけなので、みなさんいい経験をしてもらえたんじゃないかなと思います。」

「『2020年の働き方をデザインする』という“答えがない”テーマに取り組んでもらいました。僕らの親の世代であれば、売れているものをより売れるようにする形で仕事をしていたのですが、僕らの時代は答えがない。何が正解かわからない。そこで大切になるのが、具体的な事実を追いかけていきながら、いろんな考えを持ったチームのメンバーとディスカッションして、ひとつの答えにまとめあげていくことです。今回の経験を通して、働き方をより具体的にイメージできるようになってもらえると嬉しいです。ありがとうございました」

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ロジカルチームワーク賞:「自調自考」チーム

~論理性が高く素晴らしい成果を残してくれたチーム~
専修大学松戸高等学校 坂上 惠さん、岩崎 菜々さん、髙橋 真央さん)
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サイボウズLive賞:「ちびっ娘JAPAN」チーム

~サイボウズLiveを通して、素晴らしい議論を展開してくれたチーム~
富士見中学高等学校 岩本 桃佳さん、神村 侑里さん、都 ほのかさん、奥山 咲希さん、笠原 千耀さん)
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ガンホー賞:「みそスープ」チーム

~活発なコミュニケーションを繰り広げチームワークを発揮してくれたチーム~
横浜市立みなと総合高等学校 朝比奈 侑香さん、田中 咲紀さん、有賀 舞香さん、斎藤 芽依さん、松村 幸歩さん)
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最優秀賞:「GARBO」チーム

~いいチームとして今回のチームワーク体験プログラムの課題「2020年の私たちの働き方をデザインしよう」に素晴らしい取り組みをしてくれたチーム~
西武学園文理高等学校 荒舩 萌里さん、丸田 彩夏さん、佐野 翠さん、茂里 麻由さん、間村 文海さん)
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プログラムを終えて

参加者のみなさんからは、
「参加して本当に良かった」
「これまでやってきたプレゼンは自分の事や、すでにあるものを紹介するだけだったので、今回は自分の考えを発表するという貴重な経験ができました」
「読書の大切さやいろんな人の考えを聞くことが大切なんだと、改めて実感しました」
などの多くの喜びの声が聞かれました。

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リアルでは2日間という短い時間でしたが、サイボウズLiveを活用してプロジェクトを進めた約40日の間で、学校では学べない多くの貴重な経験が得られたようです。

このあと日を改めて、ガンホー賞の「みそスープ」チームは、副賞としてガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社に企業訪問、最優秀賞の「GARBO」チームは、ベストチーム・オブ・ザ・イヤーの特別協賛企業のサイボウズ株式会社への企業訪問を行いました。

DSC00387.jpgガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社の森下社長と記念撮影

IMG_3462[1].jpgサイボウズ株式会社の青野社長と記念撮影

(執筆:野本纏花/撮影:橋本直己/編集:吉田将来)

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